眠り
このずっと先に救いがあると思っている。
でも、それは目の前にある。
昔の日記への有難い引用コメントで、
ふっと何か解けたり、どこかに光が灯って消えて行く。
私は、この反復も嫌う。
救われるのは有難いけれど、救われる体験は、
私への幻想感、足枷のようだ。
何もわからない。
私は、眠ってしまったのだろうか。
いや、眠ってしまったそれは、私では無い。
二度と起きてくるかも分からないほど、深い眠りのようだ。
起きて来ないはずの私なのに、今起きている働き、
これは何なのだろうと思う。
ただ、そこへ一瞬でも注意を払うと、それは霧散する。
あの美しいものが、消えてしまった。
台無しにした。
だから、注意も払わない。
この働き以上の事をするつもりが無い。
なぜなら、この働きの邪魔になるだけだからだと思う。
その邪魔は疲れる。
そして、濁っている気がして、
私はあまりそういう事に加担したくない。
断言できるのに、断言できない。
言葉ではないから、言葉でぶつぎりにした先から腐る。
2017/7/16 久保 真礼