つかまらずに
全ての希望を捨てて立てと言われると、
絶望を持って来るのか…と、
個人的にはしばらく忘れてしまっている
一般的な習慣を思い出している。
良いの反対は悪い、が当たり前。
正しいの反対は間違い。
どちらでもない、ではない。
情報そのものと、
情報の持ち主であることの二つをさ迷う事で、
謎のエネルギーを生んでは消耗する仕組みに見える。
その仕組みを理解してもどうにもならない。
そうでないもの以外は
存在しない事実に突き当たる以外ない。
突き当たる存在すら存在しないと体験し、
“自分” という観念が消えてしまうまで。
だから、何にもつかまらずに立ってみるよう勧めたい。
でも、本当の独りを、なぜか人はとても恐れるらしい。
2020/5/27 久保 真礼