気づき世界と自意識世界の隔絶
普段生きている中で普通の状態である自意識の世界と、
生雲で触れている気づき。
これを仮に別の世界だとイメージすると、
この二つの世界には大きな隔たりがあると先週の稽古で
改めて感じました。
人は自意識世界か気づき世界のどちらかの住人であって、
その世界に住み続けるという事自体に努力は必要ありません。
生雲の稽古で散々体験しているが、「気づき」に触れても
ちょっとしたことで元の自意識世界に引き戻される。
そして自意識の世界は自動的に続いていく。
これは逆においても同じように思う。
いや、むしろ「気づき」から自意識世界を垣間見るのは、
不可能ではないかと思わされるほど困難だ。
だから住む世界が変わってしまえば、
住む世界に居続ける努力など要らない。
自己想起など、その全ての手法は自意識世界の住民が
気づきの世界を垣間見るだけの手段でしかない。
下手を取らせて頂いている時、これは顕著となりました。
でも日常生活にここまで深く落ちてきてもいないと感じます。
2015/5/26 植村 健司