一閃
小泉さんとの立ち合い。
反応する間も無く、気づくと首元に剣が添えられていた。
油断したのかと思ったが、違う。 その前だった。
油断する誰かもいない所で動くという事が実際に起きていた。
認識は次どうしようかとも考えていたが、
それが間に合う瞬間は一生訪れないだろう。
「次は無い」 という言葉は痛快に感じられた。
次というもの自体が確かに無かった。
2018/4/16 柳内 大輔
小泉さんとの立ち合い。
反応する間も無く、気づくと首元に剣が添えられていた。
油断したのかと思ったが、違う。 その前だった。
油断する誰かもいない所で動くという事が実際に起きていた。
認識は次どうしようかとも考えていたが、
それが間に合う瞬間は一生訪れないだろう。
「次は無い」 という言葉は痛快に感じられた。
次というもの自体が確かに無かった。
2018/4/16 柳内 大輔
初めて先生に剣を渡されて、どう構えるのかもわからず、
ただ両手にもって前にダラリと垂らしていました。
正眼に構えようとしましたが、ひどく違和感があり、
できませんでした。
下手(したて)から攻撃する意志の波が幾つも来ましたが、
掴むことなくそのままにしていました。
柳内さんは全く打ってきません。
何かに誘われるように踏み出し、
相手の首に剣がゆっくりと触れました。
(なんで避けないのかな)
そう思いました。
2018/4/17 小泉 清
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